◎風の便り花便り

7月9日
 未だ梅雨明けやらず、雨雲の日が続いております。
今年の梅雨はくちなしの花の香りがいつもの年よりも少ないようで、寂しい思いにかられています。
 先週は北朝鮮のミサイル発射というニュースで飛び起きました。
戦争を経験していない世代ですが、戦争後の悲惨な暮らしを聞いて育った世代にとって、
戦争は決して起こしてはならない恐怖なのです。
また戦争によってその後の人生を翻弄された多くの人々の苦しみを知っているだけに、
戦争は許してはならないことなのだと身にしみているのです。
 テレビ局はその道の専門家をゲストに呼んで解説したり、討論会をしたりと
日本の今後の防衛や安全問題をしきりに議論しています。
 そんな日々にある番組で女優の森光子さんが自身の半生を語る中で、
若い女優さん達に「戦争は決してしてはいけないの」と静かに語っていらっしゃいました。
涙ぐんで大きくうなずいていた若い女優さん達には、難しい国防理論よりも
ひとりの女性の実体験による戦争への辛い経験の方がより強く印象に残ったのではないかと感じました。
 そして戦争は恐い、辛いと自由に語る事のできる社会に存在している事がとても大切なことであり、
もしかしたらそれが語る事のできない社会になってしまう可能性もあることへの恐怖が
我々のような戦後世代には未だ根強く残っているのです。
 
 第二次大戦後62年が過ぎました。けれどまだ生存している人々の心の中には
戦争の傷が残っている人々が大勢いるはずです。
政治の力で戦争と言う愚かな行為が起きないようにと、祈りたいと思います。


7月2日
 梅雨明けが近づいているのか、雨上がりの後はかなり蒸し暑くなってきました。
花屋さんの店先には真夏の花のハイビスカスやひまわりの花が元気良く咲いています。

 この時期になるとお中元の配送車があわただしく行き来していますが、
今年は状況がちょっといつもの年とは違っています。
 駐車禁止になってから運転手と配達する人の2人体制となり、配送会社では
かなりの経営難という話を耳にします。
 勿論、違法駐車は事故の元にもなりますし、迷惑なのはわかりますが
中小零細企業が多い配送会社が2人体制で配送するにはかなりの経費がかさみ
大変なことだろうとは十分に予想できることでしょう。
 ちょっと数分の配送は認めてあげられないのかな?
などと思うのはいけないことなのかしら、、、。
府中のケヤキ並木周辺では3人体制で監視しています。
「あっ、またつかまっている。」配達員の人が謝っている。
それでも切符を切られたなどと何だか気の毒になってしまいます。
 法律って社会にとって大切なものの一つとは思いますが、
融通もまた大切なもののひとつなのではなんて考える私はいけないのかな?

 1学期ももう少し。学生さんは期末試験の準備に入る頃ですね。
そして今週は七夕。今年の七夕は晴れてくれるでしょうか?
いつも曇り空や雨の七夕。せめて数年に一度は晴れた夜空を見たいのですが、、、。


6月25日
 ここ数週間はテレビのサッカー観戦で寝不足の方が多いことでしょう。
日本の敗退でもういいやと諦めた方も、決勝戦までは見のがせないと言う熱心なファンも
いらっしゃるでしょう。
 サッカーの試合を見ていつも思うのです。
どんな競技にも日本が良い成績をあげられるなんて思っちゃだめなのにって。
温帯地方に属していることや、ここ数十年間戦争の無い日本は世界中の中でも暮らしやすく、
各種の文化・スポーツ・経済が発展している国に属するでしょう。
 ですから出場すれば好成績をおさめることが出来ると思いがちかも知れません。
しかし、世界の中には長い歴史と文化を持ち、吸収されたり合併されたりの力関係の中で
耐えぬいてきた国もたくさんあることを忘れてはいけないと思うのです。
 現在の国名からは想像もできない過去の歴史を経て、出場している国も多くあります。
そのような多くの国々の選手達が力の限りで戦っていると思うと、
勝つことは決してやさしいことではないと理解できるでしょう。
 そう考えると、帰国する選手達をお疲れさまと暖かい拍手で迎えてあげたいと思います。
 来週はもう7月。今年の半年はどんな半年だったかな?
近くの畑では、早くも夏野菜のキュウリや茄子が実り始めています。


6月18日
 雨雲が空をおおい、雨降りの日が多い憂鬱な気分になりがちな6月です。
通勤、通学する方々も傘をさしての電車やバスの乗り継ぎはさぞや大変なことでしょう。
 でもね、そんな6月も自然は素晴らしい贈り物をプレゼントしてくれています。
雨に似合う紫陽花や花しょうぶは何とも日本的な情緒をかもしだしてくれて
各地の花の名所はにぎわっているようです。
 私も近所の元気な中高年仲間達と東京は葛飾の堀切菖蒲園などを巡るバスツアーに行ってきました。
 高速道路がすぐ近くの頭上を走る小さな堀切菖蒲園はちょうど花の見頃。
優雅な花の数々を眺めていると、日頃の疲れがふーっと消えてしまいそう。
 そしてこの地域に行くならばお馴染みの「おばあちゃんの原宿」として人気の高い、
巣鴨のお地蔵様と映画のとらさんで有名になった柴又の帝釈天にも寄ってきました。
 そこで日本の中高年の女性の元気で明るいパワーに圧倒されました!
何といっても元気、元気。ここでは60才なんてまだまだ若いのです。
70才、80才のもう超元気印のおばあちゃん達がいるわ、いるわ。
 おいしい大福やおせんべいのお店も、いわゆる「モンペ」と呼ばれる木綿の衣類のたぐいを
売っているお店も、み〜んなすごいにぎわいなのです。

 この頃、疲れた、疲れたとつい愚痴を言っていた自分が恥ずかしい、、、。
売る方も買う方も明るくて人懐っこい中高年の女性達特有の不思議な連帯感で、
まるで昔からの知り合いみたいな話しぶり。
 雨の季節、ちょっと時間がおありの方は思いきってこんなバスツアーに乗ってみるのも
楽しいですよ。
そして年をとってからはほんの少しのお小遣いと元気な心と体が何よりの必需品と、
しみじみと悟った次第です。


6月4日
 5月から引き続き雨模様のすっきりしない日が続いています。
あじさいの花が日に日に色づいて、いよいよ梅雨の到来を感じる頃となりました。
 
 さて、世間では映画の「ダビンチコード」が話題になっています。
シオン教会とかテンプル教団など日頃から興味を持っていた内容が取り上げられているとの
テレビの予告にそそられて、仕事を終えて即、見に行って来ました。
 その結果? 「うーん何だかよく解らなかった。」というのが正直な感想です。
音響がやたらとうるさい。ピストルのババーンという音、車の急停車するキューンという音。
どうしてそんなに大きな音にする必要があるのかと思う程、頭に響いてくる。
映画館の音はかなり大きいといつも思うのですが、特に大きい気がします。
 キリスト教会の長い歴史とダビンチの今迄知らぜらる思想が描かれて、
何らかの謎に迫るのかと期待していた気持ちは見事に裏切られた思いです。
 
 映画ってある監督のひとつの試みだと思えばいいのでしょう。
それにしてもカトリックの国々で上映禁止までするほどのことかしら? 
いかにもアメリカ映画的なアクションものと私には感じられたのですが・・・。
 今年は数多くの映画が新聞の広告欄を賑わし、映画の世界も話題が多いようです。
いろいろな作品を見て、ふーんこんな捉え方があるのかと思うのもそれはそれで楽しいですね。


5月28日
 今年の5月はひときわ雨の日が多いようです。
連日の雨に東八道路の街路樹の木々は濃い緑色の葉にたっぷりと水分を含んで
一層鮮やかな色に見えます。
 その中でも今年は楠の花が目をひいています。
花と言ってもアカシアや桐の木の花のように、花が目立つ木ではありません。
かすかに黄色みをおびた、まるで雄しべと雌しべしかないようなそれは小さな花です。
今まで楠の花に目を止めて、しばし観賞することなどはありませんでした。
 それが、今年は初めてこれが楠の花なのだとあらためて認識するぐらいにたくさんの花が咲いているのです。
花にも当たり年があるのかな? と思うくらいに。
 この楠は真夏の炎天下には歩道に木陰を作り、真冬の寒い日にも青々とした葉で寂しげな景色に
彩りを添えてくれるとても有り難い木です。
そんな便利な楠の木がこんなに目立たない花をつけている、そして植物としての輪廻をくり返している。
そう思うと自然ってすごいなあーとしみじみと感じました。

 ところどころに畑の残る国分寺や府中ではじゃがいもの淡い薄紫の花が今盛りです。
切り花にして眺める花ではないけれど、これらの野菜の花もまた捨てがたい可愛らしい花です。
  馬鈴薯の 花のうねりの 夜が白む  藤原たかを



5月21日
 ここ数年、東京地方の天候は春のうららかな日和が少なくなり、
寒い冬日からいきなり蒸し暑い真夏日になっていくようです。
五月中旬なのにツツジもしゃくやくもアイリスも咲き、紫陽花までもが咲き出してしまいそう。
 年齢と共に体力の衰えを否応なく感じる身としてはこの季節はかなり辛い日々です。
ところが若い方々も仕事の疲れが重なっているのでしょうか?
この気候の変動にはついていけないという話を聞きます。
 やはり季節は順々に一進一退を繰り返しながら変化していくのが、
四季のうつろいを感じて生きて来た我々日本人には相応しいような気持ちがします。

 そのような日本の季節を美しく描く日本画の世界で、奄美諸島の自然を描いた
異才の画家「田中一村」をモデルにした映画「アダン」がこの度公開されています。
 初めて彼の個展を見た時、亜熱帯地方の植物を細密に描いた迫力に圧倒されました。
そして彼の絵は人々に理解されずに貧困のうちに孤高の生涯を終えたと言う人生を知り、
一層彼の絵が好きになりました。
 一番好きになったのが映画の題名になった「アダン」。
黄色い南国のパイナップルを丸形にしたような果物です。
 是非この映画は無理をしても見に行きたいと思っています。
お勧めします。是非彼の絵の素晴らしさを知ってほしいと思います。


5月14日
 ♪ 緑のそよ風 いい日だね ♪
 五月という言葉の響きには、緑の木々の間をそよ風が吹き、爽やかな印象を受けがちですが、
一年のうちでも雨や曇りのどんよりとした日が多月だそうです。
 そんな日でも名水百選に選ばれた国分寺のお鷹の道は土曜、日曜には多くのハイキングの人達が
ガイドブック片手に歩いています。
 けれどここ数年、名水百選の面影は日々薄れ、流れる水はほんの少しで川底すれすれ。
五月になると川のほとりに咲いていた白い海宇の花数も少なくなりました。
 名水百選に選ばれてから、早朝から多くの人々がペットボトルを持って川の水を汲みに
来ていました。
 お鷹の道の上には大きなマンションが建設され、近くの畑は分譲住宅になり自然の姿は刻々と変化し、
ついには長い歴史を持っていた国分寺崖線のハケの川も力尽きたのではと
心配しています。
 有名になると美しい自然や貴重な動植物が迫害されていくのはよく聞く例ですが、
長年散歩し親しんだ身近な場所がその様に変化していく姿を見て、これは大変なことだ、
今のうちに手を打たないと回復できないのではと真剣に思いました。
 思うのは誰でも思うのでしょうね。でもそれをどう行動するのかが問題なのでしょうね。
 そんな難しい事を考えながら歩くお鷹の道には、若い竹の葉がさやさやと衣擦れのような音をたて、
大道路にはない静かな時間が流れていました。


4月30日
 淡いうす紅色のハナミズキの花が微風にゆれている美しい季節です。
ハナミズキは府中市の街路樹にも多く植えられている人気の木ですが、
この花が日本に最初に植えられたのは約百年前、日米の友好の木としてアメリカから贈られ、
日本からは桜が彼の地に贈られました。
 そのアメリカの地に今、拉致被害者のご家族の方々が協力と理解を求めて訪問しています。
国際社会における政治の力関係という難問と、わが子や親族の救出というはざまで感情を押さえて、
辛抱強く闘っていらっしゃる被害者の方々の英知と人間としての品格には頭が下がる思いです。
 被害者の会をまとめていくには大変な努力がいることでしょう。嫌がらせや脅しもあると聞いています。
それでもひたすらわが子や親族の救出に全力で闘っていらっしゃる方々には疲労の色もうかがえます。
 今回のアメリカでの横田早紀江さんの短い時間内にまとめた訴えの言葉、その態度には各所への配慮を
ふまえた上での親心がひしひしと伝わってきて、アメリカの人々の心にも十分に伝わったことでしょう。
伝わってほしいと切に思います。
 そんな横田さんの真摯な姿に、私は昔からの「大和撫子」という日本人女性の理想の姿を見た思いがしました。
日頃は慎ましく、控えめながら、一旦事あらば聡明に判断し、我が身をもかえりみずに他者を守る。
日本女性のそういう生き方が諸外国で高く評価されてきた歴史があったことを
思い出させてくれました。

 どうか各国の政治家の方々には積極的な行動を、そして多くの人々には応援をと願う思いでいっぱいになります。
 春の風が良い便りを運んでくれることを祈ります。


4月23日
 春の陽気は不安定でまだまだ肌寒い日があります。
それでも季節は確実に前へ、前へと進んでいるのでしょう。
街路樹の楠は輝くばかりの若葉でおおわれ、つつじの花も開き始めました。
 春の野菜はほろ苦い味が身上とか。
それは冬の間に縮こまった体をほろ苦い味でしゃきっとさせてくれる自然の恵みだそうです。
弊社の作業場がある町田市の山あいはまだまだ自然が残っていて、春にはフキノトウや筍が生えて来ます。
 さてこの季節になると弊社の名料理人の竹之内スタッフはそれらの自然の恵みを使って、
得意の料理の腕を発揮します。今年の春の料理始めは「フキの煮物」。
山に自生するフキは細く、苦味も市販のフキより強いのですが、丁寧にだしをとり、
長さもきちんと揃えた美しい出来栄はとても男の手料理とは思えない。
その味も格別の美味しさ。
 昼食時、女性スタッフ一同はその美味しさに感嘆、そして今度は何を作ってくれるのかと楽しみにしています。
そう、私達女性は「食べる人」。女性にとってはきわめて良い職場でしょう!
 今のご時世は男の料理上手は評価が高いとかで、男性だけの料理教室が盛況だそうです。
何でもとことん極めたがるのが男の習性とか言われますが、まさに「まあーいいか」とほどほどで妥協し、
手抜きをする私などとは違って、やるときにはやるという姿勢が美味しさを生み出しているのでしょう。
 山うども育っているらしいので次回は「うどの酢みそ和え」かな?

 連休ももうすぐです。遠くに行くのも良いけれど、ちょっと目を近くに向けるとまだまだ東京にも自然の恩恵が
目も心も楽しませてくれそうです。 

4月16日
 桜の花は淡い色のソメイヨシノが散り、濃いピンク色のあでやかな八重桜に席を譲りました。
そして府中市のケヤキ並木はやわらかな新緑の葉が風に揺れ、初々しい季節の訪ずれを届けてくれています。
 若いこと、新しいことは素晴らしいと思います。
けれど最近、書店で何か変と感じることがあるのです。
脳の老化防止、ボケ防止を目的にした本が盛んに売られ、また実際に売れているのです。
計算問題、漢字トレーニングの類いの本がベストセラーになり、依然としてまだまだ売れ続けているようで
書店のメインの場所に平積みされています。
 算数の苦手な私は計算問題の本が出た時には、これなら算数嫌いの私にも出来そうと、
早速に買い求めて、毎日数ページずつ計算問題に取組んでみました。
やがて面白いように苦手な計算がすらすらと出来るようになり、1ケ月もすると何となく
暗算力が身についたと自覚できて、嬉しくなって今でも時々計算問題を続けています。
 それはボケ防止という命題のためではなくて、出来るようになったことが嬉しいからなのですが。

今、書店では大人のための塗り絵の本が各社で競争するかのように出版されています。
半世紀前の昔懐かしい塗り絵作者の復刻版もあれば、名画や花のシリーズなど多彩です。
子供の頃を思い出して、無心に色を塗っていくことは無我の境地にひたれて楽しいことでしょう。
 でもそこに必ずと言っていいほどに標題の文字があるのです。「ボケ防止」「老化防止」と。
 人類は長い間、短命から長命を願い不老長寿なる薬を求めてきました。
とにかく長生きを願ったのでしょう。
21世紀、その願いは叶えられ、平均寿命ははるかに延びた今、今度は頭の老化を心配しています。
 楽しいからするという行為ではなく、老いの心配から何かをするとは寂しいなと思うのです。
それは一つの目的が叶えられたら、またさらなる目的が宿命のようについてまわるから、、、。
 今を楽しめる幸せを感謝して、かみしめたいと思うのですが。

白い山吹の花が風にゆれて、楚々と咲いている姿が何とも上品に見える頃です。

4月9日
 春の強い風に名残りの桜の花びらが舞い散っています。
そのような季節に絵門裕子さんの訃報が報じられました。
朝日新聞に自らの癌闘病記を書き続け、明るい病人を自認していた絵門さんもついに力尽きたのでしょう。
 NHKのアナウンサーをしていた頃は、明るくハキハキとした話し方で理知的な方とお見受けしました。
やがてフリーになりエッセイストとして活躍、そして乳癌との闘病生活になってからは、
語り口がとても優しくなったなと感じていました。
 その優しさは痛みや辛さを乗り越えた人の、強い芯のある優しさなのではと感じておりました。
笑顔で明るくといつも書いていらした絵門さんの、長く辛かったであろう癌との闘いの記録は、
多くの読者に人が最後まで人として価値ある生き方を貫いていくことの尊さを教えてくれた気がいたします。
 絵門さんは病人でありながら人に何かをしてもらうという受け身ではなく、
今、自分は人に何をしてあげられるだろうかといつも考えていらしたとか。
読者のひとりとして、絵門さんの生き方に心からの賛辞と「ありがとう」という
感謝の言葉を添えたいと思います。

 府中のケヤキ並木は若葉が萌えだして、淡い薄緑色に染まってきました。


4月2日
 春の天候は気まぐれのようです。
4月1日の土曜日、東京地方は桜が満開となり、
弊社のある府中市の桜通りは大勢のお花見の人でにぎわっていました。
桜のトンネルを見上げると、幾枝にも覆いかぶさるように淡い花が空をふさぎ、
それは美しい光景です。
 開けて日曜日は早くも天候が崩れ気味となり、
出会う人々の話題は花がいつまで持つかと言うことに集中。
まさに「絶えて桜のなかりせば」といにしえの人が歌ったように何とも気になる花。
それでも自然は有り難いものです。
桜の後には白い花が出番を待っているのですもの。
雪柳やこでまりの小さな白い花がもう風に揺れています。
 
 朝日新聞に長い間、連載されていた「折々の花」が終わりました。
毎日、今日はどんな花だろうと新聞を開くのが楽しみでした。
一日の終わりに切り抜いてノートに貼る。一日一種類、花の名前を覚える。
この作業が連載期間ずっと続いて大学ノート3冊の切り抜き帳が出来た頃には、
かなりの植物の名前が見近な存在となりました。
外を歩いてよそ様の庭や公園の木々や花を見ることが楽しみとなり、
運動不足解消にも大いに役立ちました。

 「人間は知ることを楽しめる唯一の動物である」という哲学者の言葉が思い出されます。
4月から連載される「折々の歌」。さてこれからどんな歌人が楽しませてくれるでしょうか?
 新聞を読まなくてもインターネットで十分に情報は入手できる時代ですが、
毎朝届く新聞の良さも、これまた捨てがたいものだと思います。
一日一首の歌を覚える楽しさが、私の新学期になりそうです。


3月26日
 各地の桜だよりが聞かれる頃となりました。
ここ府中市の桜も木々の枝先にちらほらと咲き始めて、「ほら、あっちの枝先」
「こっちの枝にも」と見上げてはついついと大きな声をあげております。
 見頃はわずか数日、桜の花はそのやさしい色、ほのかな香りを見る人の心に残して、
潔く散ってしまいます。
それ故に、桜好きな人はわずか数日の桜を楽しむために、夜のそぞろ歩きまでもくり出してしまうのでしょう。

 さて、8年前の桜が咲き始めた頃にスタートした当ホームページは、今年9年目を向かえることができました。
続けてこられたのは感想を寄せて下さる読者の方々の暖かい励ましのお陰と感謝しております。
本当にありがとうございました。
 当社は小さな会社ですから、そうそう毎週更新する内容も無い時があります。
それでも何とか更新題材を探してくれた当ホームページを製作している青年の陰の力もあったことを添えさせていただきます。
当初、大学生だった青年は大学院を経て今は多忙極める社会人。
それでも「続けることが大切」という彼の信念に教えられること大でした。

 桜の季節は始まりの季節。そして過ぎ去った一年を振り返り、心新たに再出発する季節でもあるのかもしれません。
わずか数日の見頃のために一年間風雨に耐えて生きてきた桜に思いを寄せて、これからも持続していこうと思います。
 時々、このホームページを訪問して下さい。そして時には語り合いましょう。
そんな出合いの場になれればと願っております。

3月19日
 こぶしの白い蕾がふくらみ、黄色いミモザの花が枝もたわわに咲き始めました。
そんな早春の木々を春の嵐のような強い風が吹きつけています。
冬から春への過渡期の風は、そよ風と呼ぶには程遠い厳しさで、
それはまるで「人生の旅立ちは厳しいぞよ」と教えてくれているようだと毎年感じています。

 春という季節はたくさんの「もしも」という可能性も反省も秘めている気もします。
仕事や学校で上手くいかなくなった時、
「もしもあの時、別の会社に就職していたらこんな嫌な思いをしなくてすんだのに」とか
「もしもほかの学校に決めていたらもっと良い友達に出会えたかもれないのに」などなど。
 また一方では「もしもあの時、あの人に出会っていなかったら」と、
人との出合いに感謝することもあるでしょう。
 多くの「もしも」。
私もいっぱいの「もしも」がありました。
「もしも美人に生まれていたら」
「もしも気が効く頭の良さがあったなら」
数え上げたらきりが無いくらいの「もしも」が、、、。
子供の頃から「ブスで気が効かない」というのが私への親族一同の評。
それは誰よりも自分が一番良く知っているのだから、人から言われたくないことなのに。
もしも目が大きくてぱっちりとした美人ならさぞや世の中は楽しいだろうと可愛い人や美しい人を羨みました。
せめて気だけでも効かそうと一生懸命に動けば「余計なことをして」とまた叱られる。あ−何と辛い!。
 
 それが人生そう捨てたものではない。ブスだから高慢ちきにならずに済んだじゃない。
自分が気が効かないから、他の人の仕事のミスも許せるじゃないと思えるようになるには
長い、長い年月を要したのです。
 あーそれなのに「人は見た目が9割」なんていう本がベストセラーになっているのです(新潮新書)
しかもご丁寧に「理屈はルックスに勝てない」などという衝撃的な帯までついて。
思わず買ってしまいました。そんなことないって!と言う反逆心を込めてね。
 どうもベストセラーになる本はタイトルをつけるのがお上手なようです。
そうカリカリしないで読めます。思い当たること多々ありました。
もしも、ブスを自認なさり悩んでいらっしゃる方がいらしたら、少しは参考になりそうですよ。

 来週あたりには春うららのそよ風が、東京地方にもやって来て桜がほころびそうとか。
楽しみです。


3月12日
 春一番の風が吹き、花粉症の到来と共に黄色いクロッカスの花が咲きました。
サンシュユの木にもやや地味ながらも黄色い小粒の花がいっぱい咲いています。
早春の花は寒い冬から暖かい春に移行する弾むような嬉しさを伝えるかのように、
黄色い花が目につきます。
 そして各地の幼稚園や学校では卒業式のシーズンになりましたね。
卒業式の式歌と言えばつい最近までは「螢の光」や「仰げば尊し」が定番でした。
が、昨今は「旅立ちの歌」など学校によっていろいろと歌われているそうで、
それもまたさまざまな思いがあって意義深いものと思います。

 さて私事で恐縮ですが昨日、61歳にして大学院を終了し、
今までの長い人生の中で経験した幾つかの卒業式とは異なった深い感慨を覚えました。
しみじみと「仰げば尊し」の歌を歌ってまいりました。
 協力してくれたあらゆる人々の尊い協力への感謝の思いを込めて、、、。
フルタイムで働き、家事をしながらの大学院での勉強はかなり時間的に厳しかったのですが、
それを乗り越えられたのも周囲の方達の援助があってのこと。

 今でも世界の各地では基礎教育すら受けられない子供達がたくさんいます。
また、日本でも女性が高等教育を受けられるようになったのは歴史上からみれば、
ほんの最近のこと。ましてや、60代という年齢です。
教育の成果を生み出す可能性の少ないであろう年齢の私を受け入れてくれた教育機関が存在する現代という時代。
まずはこの国に、そしてこの現代という時代に生きていることに深く感謝しました。

 この二年間、試験やレポート提出時期には周囲のスタッフに仕事上、多くの手助けを頼みました。
試験直前に病気になった時には、かかりつけのお医者さまに駆け込んで
「何とか明日の試験にいかれるように」と無理なお願いもしました。
 府中市の図書館の職員の方達は、いつも熱心に資料集めに協力して下さったし、
宅地建物取引業協会の本部の職員の方は、貴重な資料を特例で貸出すという判断を
自己責任において思いきってして下さいました。
 担当教授の先生方、周囲の人々、そして家族、これらの多くの方々の暖かい協力が
あったればこそと心から感謝、感謝の思いであり、これらの多くの人々がみな「我が師」であり、
仰ぎみればなんと尊い存在であったことか。
 そう思うと「仰げば尊とし」の歌詞が実に心に響いてくるのでした。

今日は春二番の風が吹き、暖かい空気が花々の開花をうながしているようです。
それぞれの人々にそれぞれの春が訪づれることをそっと祈りたい思いです。


2月26日
 2月の雨は冷たく底冷えのする日が続いています。
そんな寒い2月の後半、府中市にある東京農工大の合格発表があり、
嬉しさを全身にみなぎらせた若者がお部屋探しに来る時期になりました。

 さてこの東京農工大学は一冊の本で全国的に有名になりました。
そう「生協の白石さん」。ほのぼのとユーモアあふれる白石さんのコメントはたちまちにして、
若者は言うに及ばず多くの人の心を捉えたようです。
それはきっと「やさしさ」が根底にあるのではと思っています。

 府中市にもうひとり、とても「やさしい」心で働いている人を見つけました!
その人は京王バスの運転手の佐藤弘史さん。
京王線府中駅発のバスの運転手さんです。多分、40才代ぐらいでしょうか?
どこが優しいのかと言うと、お年寄りの乗降が確実に確かめられるまでは発進しないのです。
歩道にきちんと着地して歩き出すまで見届けています。
 足下がもたついて時間がかかっているお年寄りには「急がなくていいですよ」。
そしてそれを見ている車内の人には「ちょっと待ってあげて下さいね」とアナウンス。
 車が右に曲がる時も左に曲がる時も事前に必ず注意の声がかかります。
佐藤さんのバスに乗っている時は、なんとも穏やかな気持ちになってきます。
私もこういうふうに人や物事に対して思いやりの心を持とうと反省するのですが、
その気持ちを持続するのはけっこう難しい。

 仕事に対してこのような優しい思いやりのある言葉や態度がとれる佐藤さんは、きっと
いつも平常心を保つ努力を陰ながらしているのでしょう。
 今年は梅の開花が遅れているようです。
寒さに耐えて咲く梅の香りが待ち遠しい頃です。


2月19日
 冷たい風が頬をさし、ついついと出無精の日々が続いてしまいがちの2月。
それでもやむを得ず所用で外出すると、季節は確実に早春へと動いている様子に気づき、
「春が来る、春がそこまで来ている」とワクワクする楽しみがあるのも2月です。
 時々通る道に、庭に大きなミモザの木がある家があります。
毎年、それは見事に黄色の花を枝もたわわにつけて、
その家の周囲がほんわかと暖かい雰囲気に包まれるのです。

 今から40年以上も前、当時の中高校生の多くがそうであったように
イギリスやフランス文学に夢中になった時期がありました。
それらの作品の中にはリラの花やマロニエの並木と共にミモザの花の描写があり、
どんな花なのだろうと想像に胸を躍らせ、いつかミモザの花を見たいと願っていました。
 そのいつかが数十年後に突然に訪づれて、初めてミモザの花を見た時はもう胸がいっぱい。
感動ってこういうことを言うの? と思ったほど。

 さて、府中市にも映画館ができました。そこで「オリバー・ツイスト」を上演しているとのこと。
このチャンス、見逃してはならぬ!
私、中高生の頃には「オリバー・ツイスト」の作者のデイッケンズのフアンだったのですもの。
寒いなんて言っていられない。いそいそと行ってきました。
19世紀のイギリスの階層社会の様子を丁寧に描写していて思わず見入ってしまい、
終了後館内を見渡したら、観客のほとんどが数十年前に中高生だったと思われる年代の女性。
 
 きっとそれぞれの心に若き日の思い出を温めていたのでしょうか。
今年も時々通る道のミモザの木にはもう黄色の小さい蕾がたくさんついています。


2月12日
 厳しい冬の風が吹きすさぶ東京ですが、窓の下のわずかな空間に植えたボケの木には
小さな小さな蕾が赤くついています。その周囲がほんわかと暖かい空気に包まれているようです。
「もうすぐ咲くからね、もうすぐ春が来るからね」そんなけなげな声が聞こえるみたいに。

 「博士の愛した数式」という小川洋子さん原作の映画が静かにヒットしているようです。
映画館の周囲は上映を待つ長い人の列が続いていました。
 原作は交通事故で記憶が80分しか持たない数学の博士と、そこで働く家政婦と
その息子である少年が織りなす心の交流を静かな文章で描がいている小説です。
映画は原作にほぼ忠実。でも原作の良さをさらに高めるかのごとくに美しい信州の自然が
映し出されています。

 原作を読み、しみじみと人の心のけなげさに胸をうたれて、どうしても見たくなり、
何十年かぶりに映画館に足を運びました。
あらすじはここでは述べません。だって自分で読んでほしいから、そして映画を見てほしいから。
登場人物がみんな「けなげ」に生きている愛しさ。
私の苦手な数学の数字が時に美しく、時に不思議に人を喜ばせるなんて・・・。

 ボケの花言葉は「平凡」
平凡に一日が何ごともなく過ぎ行くことは有り難いと、心から感謝したくなるような作品です。
どうぞご一読を、そして美しい映像を見て下さい。
きっと手元に置いて時々読みかえしたくなり、美しい映像がせつない程によみがえることでしょう。


2月5日
 高村光太郎の詩に「きっぱりと冬が来た」という一節があります。
ここ数日の東京の寒さはまさに「きっぱりと」という表現がぴったりの厳しい風が吹く
寒さです。
この寒い風に向かって歩くには背筋をピンと伸ばして、毅然と歩いていかないと
冬に負けそうな気持ちになるような気がしてきて、外出するにも気合いを入れてしまいます。

 前々回に藤原正彦著の「国家の品格」について述べたところ、
「早速に本を買いました。」とか「読みましたよ、会社内でも評判の本になりました。」などの
感想が寄せられて嬉しくなっております。
そしてとても気に入られた理由は著者の毅然とした論評にあるようです。
今の時代には「毅然」としたイメージが求められつつも、自分自身はそうはいかない立場で、
自己との葛藤にはがゆい思いを抱いている人がいるのではなどと想像したりしてしまいました。
 そこで藤原正彦さんが毅然と現代の教育について、特に日本語について述べている本も
紹介したくなりました。
まあー読んでみて下さい。英語を話せればわが子は国際人になれると夢中になっている方は
頭が冷やされること間違いありません。
そして古典を見向きもしなかった方はついついと「方丈記」などを読んでみようかなと思うかも知れません。
  新潮文庫「祖国とは国語」400円(税別)です。

さあて、寒い冬にきっぱりと心を引き締めて歩いてみましょうか。
毅然と歩くには、自己責任という錘りを連れていかなくてはならないのですが・・・。


1月29日
 北風が頬を刺すように吹き付ける寒い日が続いています。
それでも国分寺街道の府中よりの街路樹のこぶしの木には冬芽がしっかりとつき、
日一日と蕾の形がわかるように成長してきました。
春が近づいていることをそっと教えてくれているようです。

 さて一連のライブドアの報道は過熱気味なのではと思うほどに
堀江さんの過去から洗いざらい欠点を探しては逐一知らせる、何とも気分の悪い感じがします。
 世間に与えた影響と「株」という利益と損失を兼ね備えた商品の特性、
それらの天秤が公平に考えられていないのではと思ってしまうほどに・・・。

 逮捕以前のマスコミは堀江さんの一挙手一動を褒めそやすかのごとくに報道し、
まさに時代の寵児として格好の材料としていたでしょう。
それが一夜にして今度は非難の嵐。
私は堀江さんのしたことがどの位に悪いことなのかわかりません。
ですから安易に感想を述べてはならないでしょう。
 けれどマスコミの節操のない報道ぶりには、人としての品位があまりにも無いと思うのです。
取材源として利用するだけ利用し、今度は責め立てるだけ責める。
本来、ジャーナリズムの責務とはそんな軽いものではないでしょう。
ペンは強く且つ真摯なものでなくてはならないのでは。

 出版界では新渡部稲造の「武士道」が今、注目されています。
私達は今、この名著を心新たに読んで人としての品位をもう一度見直すベきなのではと、
つくづく感じています。
 冬の寒空に凛として咲く水仙が今年はひときわ気高く見える気がします。


1月15日
東京地方に久方ぶりに雨が降りました。
乾いた空気を潤し、東八道路の楠や椿の葉がしっとりとぬれて美しく見えます。
今年こそとお正月になると何かやる気が出る人も、半月が過ぎるとまたいつものように
慢性的な生活が続いたりするものですね。
学校も職場も人を活かす場になればどんなにか生き生きと楽しく暮らせることでしょう。

今、NHKで放映されている韓国映画の「チャングムの誓い」に、
主人公のチャングムを応援する女性の上司役が理想の上司として人気を集めているそうです。
私もこの上司の時に厳しく、時には我が身を犠牲にしても部下を守る暖かい思いやりあふれる
表情を見たくて毎週見てしまいます。
普通、人は誰でも自分が一番可愛いものです。
それ故にその場逃れの見ないふり、知らないふりをしがちなもの。その方が楽ですから。
最近は先生が生徒を、上司が部下を真剣に気迫を込めて叱らなくなりつつあるようです。
何も好んで叱って嫌われることはないと。
怒ると叱るは違うことを、この女性の上司は教えてくれています。
叱り、考えさせて自力で答を見つけださせ、そして褒める。見事なまでの上司ぶり。
女優さんの素晴らしい演技力もあるのでしょうが、
「このような上司ならとことん付いて行く!」と思ってしまいます。

そして企業における年長者の役割は最新のIT技術を駆使することでも、
数字に強いことだけでもなく、人を人として尊重し、やる気を育てていくことなのではと思うのです。
若さだけが取りざたされる日本の社会ですが、年長者にも役割があることを考えさてくれる映画です。
幾分か日暮れが遅くなり、どこかで春が生まれているようです。


1月8日
年明けから日本の天候は典型的な冬型となり、北陸、東北地方の降雪は並外れて多量、
大平洋側は青い空に氷るような冷たい大気が広がり乾燥状態。
東京では今までは外気にあたっても枯れることの無かった植物達が凍傷状態になっています。

雪が降る情景を「こんこんと」とか「しんしんと」のような言葉で表現することが多い
ようですが、今冬の北陸、東北地方の雪は家も道も山も里もすべてを覆い尽くす、
すさまじく恐ろしい状況です。
この地方の人々にとってはまさに雪との格闘の厳しい毎日のことでしょう。
高齢者だけの家庭では雪下ろしのボランティアがほしいのではと何もできないながらも心配しています。

そんな寒い日が続いたお正月休みにかねてから新聞の書評欄で紹介されていた本を数冊買い求めて来ました。
もしかして本の当たり年? と思うほどに好奇心をくすぐられる本がいっぱいあり、わくわくと心躍る思いでした。
その中から一冊お勧めを。
新潮新書の「国家の品格」藤原正彦著 680円
著者の藤原正彦さんは新田次郎、藤原ていご夫妻の次男だとか。
さすがに血は争えないと思ったほど、確かな読みごたえを感じました。
特に戦後の苦しい時代を生き抜いてきた方ならばお母さまの藤原ていさんの
著作「流れる星はいきている」が忘れられなく感慨深く読めることでしょう。
言うべきことははっきりと言う素質はご子息の著書にも表れています。

新書判が出来てから良い本がそこそこの価格で買え、読書の楽しみが増してきました。
選んだ本をかかえて買う喜び、そしてどれからまず読もうかなと迷うわくわく感。
寒い冬には何よりの私の贅沢なひとときです。
雪と闘う人々には申し訳ないなと思いながら、ストーブの前に座り読書しています。
雪よ、豪雪地帯にはこれ以上降らないでねと祈りつつ・・・。


1月1日
平成18年 元旦
新年おめでとうございます。
皆さまは2006年をいかがお迎えでしょうか?
昨年は暗い事件や心痛むニュースの多い年でした。
今年はどうか穏やかな年になってほしいと心から願っております。

さて昨年もささやかな当ホームページを見つけてお問い合わせをくださる方々との
嬉しい出会いがありました。
なかには私どもの力不足でお役に立てないこともありましたが、それでも皆さまは
暖かいお礼の言葉を伝えて下さいました。
そのお気持ちに答えるべく私どもはもっともっと勉強して頑張ろうと心新たにしております。
また、ずっと毎週一回、必ずこのコーナーを読んで下さり、感想を寄せて下さる方も
いらっしゃいました。有り難さもひとしおです。
名前も知られていない小さな小さな会社の我が社にもホームページを通じて人との出合いが広がり、
心が通じ合える喜びを有り難いと感謝しております。
人は人によって支えられ、人によって力を与えられているのだとしみじみと感じております。

今年も心に吹く風を、心に届く花の香りをつたない文章ながらお伝えしていければと思います。
どうぞ皆さまがよりお元気で、お幸せな年となりますように。



塩津不動産(株)
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1998.3.25 公開


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